1年記念日なのでいくら貢いだか振り返る
よし!バイクの話だ!
早いもんで自分のバイクを持つ生活も1年が経った。その間遠くに行ったり、峠道を走ったり、右に倒したり、なるべく傾けてみたり、山で左に倒したりと色々やった。
1年を節目にこの生活を振り返りたい欲が沸き上がり、とはいえ「気持ちいい!」とか「楽しい!」とかをきれいな言葉で他者に伝えられるよう表現するのは手に余る。なので簡単な金の話をすることにした。1年で9,500km走ったので、そこそこ乗った奴の支出例なのかなという感じ。それではどうぞ。
……書き始めたころは確かに1年だったけど、ダラダラしてたらもう4ヶ月経ってしまった。ちょうど1年になる日に公開して1年記念日!とするはずが残念企画倒れ。でもこういうのは完成させるのが大事ってみんな言ってるからタイトルも変えずにこのままいくね。TOKYO2020の前例もあることだし。
■集計期間
2021年5月~2022年4月
■凡例
ウェア類 : 服靴グローブ 自分が身に着けるもの
工具・消耗品・パーツ : バイクの世話に使うもの
ショップ : バイク屋に頼んだ分 工賃も混ざってる
ガソリン : レギュラー満タン
高速代 : 7月からはETC割が効いてる はず
保険料 : 対人対物無制限 ブルーの免許でちと高い
■2021年5月
ウェア類 : 27,166円
工具・消耗品・パーツ : 2,524円
ガソリン : 3,825円
小計 : 33,515円
納車!Ninja250!店頭渡しなのでバイクで初めての路上は片道1時間半コース。新大宮バイパスで右折するのが怖すぎてひたすら直進してたらどんどん家が遠ざかってワロタ。
一応の安全意識があるのでライディングジャケットは着る。プロテクターが入った上着よ、陰キャなので当然のように黒にオレンジのワンポイントが付いたのを選んだんだけど、ちょっと高いよなあ。あとなんかの工具を買った。
■6月
工具・消耗品・パーツ : 8,232円
ショップ : 6,282円
ガソリン : 1,595円
高速代 : 3,000円
保険料 : 5,000円
小計 : 24,109円
1,000kmの初回点検に行った。まじめなので慣らし運転もちゃんとやった、えらい!『工具・消耗品・パーツ』は2りんかんで色々買ってる分がほとんどで内訳が分からない。なにか要るものあった?
■7月
ウェア類 : 17,560円
ショップ : 62,666円
ガソリン : 6,636円
高速代 : 16,920円
保険料 : 5,000円
小計 : 109,782円
『ショップ』のカウル交換とETC取り付けでえらいことになってますわよ!カウル交換の方は友人が倒してつけてしまった疵の修理費なので、私は払ってないんだけれども。差し引くと-30,000円くらいか、疵を直すだけで高くつくのがフルカウルの泣き所だったりする。ウェアは夏用のを買った。メッシュが涼しい!ライジャケのデザインは諦めようと悟ったのも確かこの頃。安全第一だし作業着みたいなものだと思おう。
■8月
工具・消耗品・パーツ : 16,794円
ガソリン : 6,854円
高速代 : 16,320円
保険料 : 5,000円
小計 : 44,968円
台風の中バイクで帰省した月。なぜ新幹線で来なかったのかと聞かれたけどそりゃバイクに乗りたいからでしょう。国道1号の海沿いを強風に道幅いっぱい流されながら2速でブン回して突破した。ジャイロ効果がなければしんでいた……
正直本当に怖かったけど、必死になって切り抜けたこの経験を、脳はどうやら快感と認識したらしい。今でも大きな橋はギアを落として身をかがめ、滾る気持ちで渡っている。また同じ目に遭いたいような、そうでないような。
『工具・消耗品・パーツ』は全部2りんかん。バイク買ってすぐだから工具や油脂類をあれこれ揃えたのでしょう、良いですね。
■9月
ガソリン : 2,146円
高速代 : 1,380円
保険料 : 5,000円
小計 : 8,526円
あんまり乗ってない!雨が多かったのかなとも思う。土日だけ狙ったように降るのカスだからやめてくれよな~
■10月
ウェア類 : 66,880円
工具・消耗品・パーツ : 2,403円
ガソリン : 5,039円
高速代 : 7,570円
保険料 : 5,000円
小計 : 86,892円
冬用装備を揃えたぞ!!!たっけ!!!!!断熱ウェア、電熱グローブ、ライジャケ(3着目)をまとめて購入。電熱グローブというのはグローブの内側に発熱体とバッテリーが仕込んである冬の救世主!……なんだけどグローブに入れるバッテリーが大きすぎてくっそ邪魔邪魔。あまりに運転しにくかったので1回使ってお払い箱にした。メルカリに出すのも億劫で1年経ちそうなので誰か貰ってやってください。成仏させてやりてえんだ…………
■11月
ガソリン : 5,525円
高速代 : 8,660円
保険料 : 5,000円
小計 : 19,185円
横須賀から内房までささやかな船旅をした月。とにかくフェリーにバイクを積んでみたかったんじゃい。金谷港から鋸山に寄ってバカほど歩いた後、館山でデカ寿司を食べ、寝そべった姿の大仏?がいる自称・寺を見物した。あとなんか砂丘があった。千葉県、不思議な土地だ……そこからは外房に回り込むと見せかけて一路、袖ケ浦に。袖ケ浦といえば、そう!東京ドイツ村!千葉県にある東京ドイツ村でフォーントゥエンティのミートパイを食べよう。そして毒々しさすら感じるビカビカのイルミネーションを楽しもう。
袖ケ浦で一泊した後はトンネル巡りをしてみたり、成田にある最高のインド料理屋の系列店でカレーを食べたりした。
……なんでイオンのフードコートに入ってんの?
■12月
ガソリン : 1,604円
保険料 : 5,000円
小計 : 6,604円
装備があろうと寒ければバイクに乗らない。そういう仕組みだったんだね。
■2022年1月
工具・消耗品・パーツ : 4,947円
ガソリン : 1,496円
高速代 : 3,220円
保険料 : 5,000円
小計 : 14,663円
寒い。
ずっとNinjaくんを見せたいと思っていた友人とインド料理屋で会う機会があったのでバイクで行った。ちょい盛り上がりしてよかった。もちろん店では酒を飲まないぞという覚悟で席に着きましたとも。私は良識ある大人であり、酒を飲んだらバイクに乗れないことを理解しているからね。
……ああ!インドワインがボトルで!すいません!グラスをもう一つください!
バイクは上野のコインパーキングに置きっぱなしにして一泊した。ごめんNinja
■2月
ショップ : 6,892円
ガソリン : 1,182円
保険料 : 5,000円
小計 : 13,074円
クソ寒い。オイルとオイルフィルターを交換してもらった。以上。
■3月
工具・消耗品・パーツ : 1,540円
ガソリン : 4,484円
高速代 : 2,350円
保険料 : 5,000円
小計 : 13,374円
寒……くない!いやちょっと寒い。
宇都宮で餃子をいっぱい食った。ソロツーも板に付いてきたんじゃなかろか。っつったって走ってるうちに「人とツーリングして~」という気持ちにはなってくる。
この問題の解決策としては、バイク乗りの友人をつくるのが手っ取り早い。しかしそこそこ厳しめの人見知りを長いこと抱えているもので、バイク乗りと繋がりたいけど「#バイク乗りと繋がりたい」はやりたくねえという捻じ曲がった根性が………あるよなあ!インターネットで人好きするのだって現実同様ハードルが高いじゃないか。
であれば、友人がバイクに乗るようになれば具合が良いのです。あなたからこちらに来てください!頼んだ!
■4月
ショップ : 10,000円
工具・消耗品・パーツ : 22,310円
ガソリン : 4,746円
高速代 : 5,000円
保険料 : 5,000円
小計 : 47,056円
サーキットの体験走行会に参加した。先導車有でゆっくり走る会だったけど、公道とは全く違うのがすぐ分かった。タイヤが路面をガッツリ食ってくれるので、ヘタクソでもそれなりに傾けられてまー楽しかった。
あとは10,000kmが近いということで、エアクリーナーとスパークプラグを換えた。燃料タンクを降ろしたり、配線を抜き差ししたりでそこそこ手間がかかった。メジャーな車種なこともあり、ちょっとググれば整備手順が色々出てくる。だから素人でもなんとかなってしまう。もはやインターネットには足を向けて眠れない。今すぐルーターを部屋のいちばん高いところに設置して日々の思し召しに感謝の祈りを捧げよう。何言ってんだ?
■5月
軽自動車税 : 3,600円
集計期間外だけど年間コストに税金が入ってこないのは嘘なので付け足し。
軽二輪なので重量税は年間ではかからない。買うときに1回払えばOK。
これで1年分。カード支払の記録とバイク屋の領収書を見て書いたのでバイク関係の出費は網羅できているはず。メンテ用の油脂類や部品はともかくとして、工具やウェア代を維持費に含むのはどうなの?という感じがしないでもない。
ただ都度買ったものを初期費用扱いにするよりはしっくりくるので、1年目のランニングコストということでお願いします。じゃかじゃん!
合計:425,348円 → 約35,000円/月
ヤバい部屋の家賃くらいだな!まあこんなもんでしょ、揃えるもの減る分2年目はもっと安上がりになりそう。それこそ半額とか。
さて、ここまで書いてきたのは試算ではないリアルな金額だ。これを読んでバイクに乗りたくなる人は少ないだろうけど、わずかでも迷っている人はバイクに乗る生活に対して現実味のあるイメージを持ってもらえると思う。
そういう人が一人でも乗る側に傾いてくれれば幸い。
たのしいぞ~~~~~
■おまけ 乗り出しまでの費用 2021/2~5
2021/2 ヘルメット 56,100円
2021/2 教習(免あり) 111,560円
2021/2 グローブ・ブーツ 23,650円
2021/5 ninja250 色々込み 692,330円
2021/5 チェーンロック・カバー 10,913円
計 894,553円
せっかくなので書いとくが完全に人によるので参考にならない。
一人焼肉食べ飲み放題
こないだこのマンガの真似をした。
短編集 桃と犬と海 | kirin-no-obake https://t.co/pG9tsKVpwr #booth_pm
— おかだきりん (@kirin_no_obake) August 26, 2019
電子版出ました。見開きと単ページで読めるやつ両方入ってます!!
顔の良い女が一人で焼肉屋を訪れ、
肉かサイドメニューかで葛藤し、
ごろごろレモンサワーを頼む。それだけ!
『一人焼肉食べ飲み放題』は4ページ(とキャラ紹介2ページ)で終わる短い作品で、それだけならまあ、よくリツイートで回ってくるちょっとおもしろいマンガと大差ない。
しかしこの作品は何を隠そう女の顔が良く、俺のアホ食欲と「これになりて~!!!」を呼び覚ますに十分な""感""があったのだ。
タイトルコール。
一人焼肉食べ飲み放題
「飲みが余計」←あったほうが楽しい
「家で肉焼け」←種類が増やしにくい
「単純に金の無駄」←うるせえ
頭の中の正論くんを食欲で蹴散らし、
向かったのは超普通の焼肉屋。
ロードサイドにあって、ファミリーと何かの打ち上げで集まった中高生でごった返し、ドリンクバーのフローズンが売り切れているあの焼肉屋。
食べ飲み放題やるんだから当然こっちでしょ。
新鮮なホルモンを七輪で焼くようなシブい焼肉屋(行きたい)の出る幕じゃない。
さて入店。
待ち時間無くすぐ通された席は入り口近くでレジの目の前。
座ってすぐさま食べ飲み放題をオーダー。ライトコース。
横を通り過ぎる子供たちのチラ見がむず痒い。
しばし空白……。
開始する! pic.twitter.com/4Z05VCkD56
— ななみつ (@sev7sye) September 7, 2019
あらかわいい!食べ放題の最初お決まりの「とりあえずこれ食っとけプレート」も一人分だとこじんまりとしている。
焼いた。食った。
第2波。ここからが食べ飲み放題の本当の意味でのスタート。
軍事力 pic.twitter.com/yvzMwjqvAr
— ななみつ (@sev7sye) September 7, 2019
食べかけの写真で申し訳ないが、これは食べ飲み放題。一皿ずつ来るのを待って整った状態の写真を撮る余裕なんて無いのだ。
来た肉を網に載せ、ひっくり返し、網が埋まれば肉を食い、ハイボールも飲み、到着待ちが尽きそうになればオーダーし、なんか頼んであったクッパを食べ、最初に戻り、肉を数え、残り時間からMpM(Meat per Minutes)を算出し、発注し、胃に出荷し……
これ……
在庫管理じゃん!?!?!!?
いや、ちょっと違うか?
でもなんか、これ、
職場のすがたと似ているところがないか???
テーブルの上、網の上、到着待ち……
すべてを上限と下限の間で常に管理し続け、
美味しいお肉という製品を安定して胃に供給する……
タスクの積み重ね、仕事ってやつとおんなじなのか???お前は???
いやそんなわけない。
これは遊びだ。
動いた分だけハッピーになれる即物アミューズメントだ。
食欲が手を動かし、頭を働かせ、肉を食べる。
最初に戻る。
とにかく目の前のことに没頭できてすぐしあわせになれる。
すごい!
行動すべてを肉と結びつけられた人間はせわしなく動き続け、その勢いは90分の間止まらないかと思われたが、酒が2杯いっしょに来たあたりから終わりを悟り、短い余生(20分)をポテトで繋いで閉じることとした。
身体 vs 食欲は今日も身体の勝ち。
ごちそうさまでした。