一人焼肉食べ飲み放題

 

 こないだこのマンガの真似をした。

 

 

顔の良い女が一人で焼肉屋を訪れ、

肉かサイドメニューかで葛藤し、

ごろごろレモンサワーを頼む。それだけ!

 

『一人焼肉食べ飲み放題』は4ページ(とキャラ紹介2ページ)で終わる短い作品で、それだけならまあ、よくリツイートで回ってくるちょっとおもしろいマンガと大差ない。

しかしこの作品は何を隠そう女の顔が良く、俺のアホ食欲と「これになりて~!!!」を呼び覚ますに十分な""感""があったのだ。

 

タイトルコール。

 

 

 

 

 

 

一人焼肉食べ飲み放題

 

 

 

 

 

 

 

 

「飲みが余計」←あったほうが楽しい

「家で肉焼け」←種類が増やしにくい

「単純に金の無駄」←うるせえ

 

頭の中の正論くんを食欲で蹴散らし、

向かったのは超普通の焼肉屋

ロードサイドにあって、ファミリーと何かの打ち上げで集まった中高生でごった返し、ドリンクバーのフローズンが売り切れているあの焼肉屋

食べ飲み放題やるんだから当然こっちでしょ。

新鮮なホルモンを七輪で焼くようなシブい焼肉屋(行きたい)の出る幕じゃない。

 

 

さて入店。

 

 

待ち時間無くすぐ通された席は入り口近くでレジの目の前。

座ってすぐさま食べ飲み放題をオーダー。ライトコース。

横を通り過ぎる子供たちのチラ見がむず痒い。

しばし空白……。

 

 

あらかわいい!食べ放題の最初お決まりの「とりあえずこれ食っとけプレート」も一人分だとこじんまりとしている。

焼いた。食った。

 

第2波。ここからが食べ飲み放題の本当の意味でのスタート。

 

 

食べかけの写真で申し訳ないが、これは食べ飲み放題。一皿ずつ来るのを待って整った状態の写真を撮る余裕なんて無いのだ。

来た肉を網に載せ、ひっくり返し、網が埋まれば肉を食い、ハイボールも飲み、到着待ちが尽きそうになればオーダーし、なんか頼んであったクッパを食べ、最初に戻り、肉を数え、残り時間からMpM(Meat per Minutes)を算出し、発注し、胃に出荷し……

 

 

これ……

 

 

在庫管理じゃん!?!?!!?

 

 

いや、ちょっと違うか?

でもなんか、これ、

職場のすがたと似ているところがないか???

テーブルの上、網の上、到着待ち……

すべてを上限と下限の間で常に管理し続け、

美味しいお肉という製品を安定して胃に供給する……

タスクの積み重ね、仕事ってやつとおんなじなのか???お前は???

 

 

 

 

 

 

いやそんなわけない。

これは遊びだ。

動いた分だけハッピーになれる即物アミューズメントだ。

食欲が手を動かし、頭を働かせ、肉を食べる。

最初に戻る。

報酬系ジェットエンジン

とにかく目の前のことに没頭できてすぐしあわせになれる。

すごい!

 

 

行動すべてを肉と結びつけられた人間はせわしなく動き続け、その勢いは90分の間止まらないかと思われたが、酒が2杯いっしょに来たあたりから終わりを悟り、短い余生(20分)をポテトで繋いで閉じることとした。

 

身体 vs 食欲は今日も身体の勝ち。

 

ごちそうさまでした。